奨学金の返済とカードローン審査の間には一見何も関連性がなさそうですが、実は大いに関係があります。

奨学金の借入自体は総量規制対象外

よく「奨学金による借入があるとカードローンの審査には通らない」という言葉を聞くかも知れませんが、それは完全なるデマです。

この点に関しては詳しく後述いたしますが、奨学金の借入をしているだけなら問題なくカードローンの借入はできます。

上記のようなデマが流れてしまう原因はおそらく総量規制との関係でしょう。

総量規制は年収の3分の1を超える貸付を制限する規定ですが、奨学金はそもそも総量規制の対象外です。

総量規制の規定のある貸金業法の対象になるのは、あくまで消費者金融・信販会社・クレジット会社などの貸金業者になります。

参考:知っておきたいカードローンと総量規制の関係

奨学金は独立行政法人日本学生支援機構などが貸付の主体であるため総量規制の対象とはならないのです。

じゃあ奨学金とカードローンは一切関係がないのかというとそうでもないんです。

 

延滞者情報は信用情報機関に登録される場合がある

この辺りは批判の多い部分です。

「奨学金」とは名ばかりではないかという批判が繰り返しなされている部分ですが、平成21年4月以降、奨学金の貸与を受ける場合は個人信用情報機関に個人情報が登録されることに同意しなければならなくなりました。

*同意書の提出自体は任意

参考:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)

この部分においてはあまり気にしなかった方も多いかも知れませんが、この規定の対象となっている場合、一定期間の延滞をすると信用情報機関にその情報が登録されます。

参考:カードローンと信用情報機関

日本学生支援機構の場合は平成20年11月に全国銀行個人信用情報センターに加盟しており、3か月以上の延滞者に限って延滞情報を登録しています。

まとめますと、平成21年度以降奨学金を借りる際に信用情報機関への情報登録に同意をした人のうち3か月以上支払を延滞した人はその情報が信用情報機関に登録されます。

関連:遅滞と延滞

登録された信用情報は、各信用情報機関(CICやJICC)で共有される仕組みになっていますので、延滞してしまった場合は情報が登録されている期間カードローンやキャッシングなどの借入はできないと思った方が良いでしょう。

全国銀行個人信用情報センターにおいては「契約期間中及び契約終了日(完済していない場合は完済日)から5年を超えない期間」情報が登録されることとなります。

参考:全国銀行個人信用情報センター

 

「奨学金の情報を信用情報機関に登録するなどとんでもない!!」という意見もありますが、返済のための借入は徒に返済額を増やす結果となってしまいますので、借主保護の立場から鑑みても個人的には信用情報の共有化は必要であると思います。

奨学金に関していえば、返済の期限の猶予制度や減額制度などもあるため、支払いの延滞をする前にまずはそういった手続きを踏むのが良いでしょう。

参考:日本学生支援機構 奨学金の返済が難しい時