カードローンを利用する際には「返済方式」を確認しておく必要があります。

カードローンというと一律で同じ仕組みが採用されていると思われがちですが、実際の借入審査基準は金融機関によって異なりますし、返済方式も同様です。

今回はカードローンの返済方式として最も一般的な「残高リボルビング方式」による返済についてみていきましょう。

残高リボルビング方式ってどんな返済方法なの?

クレジットカードを利用すると「一括ですか?」と聞かれることがよくあると思います。

これは、クレジットカード(ショッピング枠)の支払方法には「一括払い」だけではなく分割で支払いをする「リボルビング払い」が存在しているためです。

カードローンにおける「残高リボルビング払い」も同様に借入金額を分割して返済する返済方式のことを指します。

クレジットカードなどに代表される「キャッシング」は一括返済が基本であるのに対し、カードローンは所謂リボ払いによる分割支払い方式が主流です。

関連:カードローンとキャッシングの違いは?

 

4つの支払い方式:元利均等返済・元金均等返済・分割払い・リボルビング方式

少し難しそうな言葉が出てきてしまいましたが、ポイントだけ抑えるとそこまで難しくない用語です。

カードローンの返済方式は基本的に「リボルビング方式」に他の支払い方式を組み合わせた返済方式が基本です。

 

元利均等返済支払金額は毎月同じで、最初の方は利息の支払い割合が高いが徐々に元金の返済額が上がっていく返済方式です。元金がなかなか減らないというデメリットがあります

 

元金均等返済:利息によって毎月の返済金額が異なる返済方式です。元金の返済額は毎月一定ですが、利息分の返済金額が毎月変動し、最初は返済額が高いものの暫時支払金額が下がってくる方式です。金利の支払額の合計額は元利均等方式よりも下がるメリットがありますが、毎月の支払金額が異なるため返済が苦しくなる時期があるというデメリットが存在します。

 

分割払い利息も元金も毎月同額を返済していきます。最も合理的な返済方法に見えますが、金利が高めに設定されていることが多いと言えます。

 

リボルビング払い:最も主流で最も複雑な返済方式です。毎月の利用総額に応じて支払額が分割・決定される返済方式です。大きく分けると4種類、さらに細かく分けると12種類もの返済方式に分けられます。

 

現在カードローンの返済方式は「リボルビング払い」がほとんどでさらに細かく支払の組み合わせが存在しています。

 

定額方式・定率方式

リボルビング方式を大きく2つに分ける方式です。

 

定額方式:毎月の返済額が固定されている

定率方式:返済額の割合が固定されている

 

2つを大雑把にわけるとこのようになります。

定率方式は方式は割合が固定されているため、総じて返済期間が長く返済金額も高くなる傾向にあります。理論上は元金が0になる地点が存在しないため、どこかで一括返済をする必要があります。

一方定額方式は毎月決まった額を返済するため返済計画が立てやすく、定率方式に比べると支払期間が短く、最終的に支払う額は少なくて済みます。

元利と元金

定額方式と定率方式はさらに細かく「元利」と「元金」に分かれます。

こちらは先述した「元利均等返済」「元金均等返済」における元利と元金と同じ概念で、元利に対して定額もしくは定率方式か元金に対して定額もしくは定率なのかという4種類に分類されます。

 

元利定額方式:決められた額を毎月支払いその中から利息を差し引いた金額を元金に充当させていく方式です。

元利定率方式:毎月締日における借入残高を確定し、借入残高に利息を加えた額に対して指定した定率で返済する返済方式です。返済期間が長期化する傾向にあります

元金定額方式:決められた額の元金にプラスしてその都度発生した利息を支払う方式です。毎月の返済額は異なります。

元金定率方式:毎月締日における借入残高を確定し、借入残高に対して一定の割合で返済する方式です。借入残高に定率を乗じた返済額に利息を加算して支払います。返済期間が長期化する可能性があります。

残高スライド方式

クレジットカードの支払には見られませんが、カードローンの返済方式はこの「残高スライド方式」に先述したような方式を合わせた「残高スライド元利定額返済方式」のような返済方式が一般的です。

残高スライド方式は、元利定額方式や元金定額方式の「定額」の部分が借入残高によってスライド(増減)していく方式となります。

例えばですが50万円借り入れて、毎月の最低支払金額が2万円だったとします。定額方式であれば返済までの期間基本的に毎月2万円ずつ支払う訳ですが、残高スライド方式ですと借入金額が30万円になった場合に最低支払金額が1万5000円になるというような文字通りのスライド方式になる訳です。

先述したような方式と組み合わせることで、

残高スライド元利定額リボルビング方式

残高スライド元利定率リボルビング方式

残高スライド元金定額リボルビング方式

残高スライド元金定率リボルビング方式

という4つのリボルビング方式での返済方法が現在カードローンの返済方式としては主流になっています。

なんだかもうギャグみたいな名称になっていますが、それぞれの特徴を簡単に説明すると以下のようになります。

残高スライド元利定額リボルビング方式:借入残高により段階的に決められた金額を毎月返済する方式です。

残高スライド元金定額リボルビング方式:借入残高により段階的に決められた返済元金に利息を加えた額を支払う方式です。

残高スライド元利定率リボルビング方式:借入残高に利息を加えた金額に定率をかけた金額を支払い、支払額に利息が含まれています。

残高スライド元金定率リボルビング方式:借入残高に定率をかけた額に利息を加えて支払う方式です。

ほとんどのカードローンは残高スライド元利定額返済方式

長々と説明しましたが、現在主要なカードローンの返済方式は「残高スライド元利返済方式」になっています。

実際にプロミスの例を元に返済イメージを見てみましょう。

プロミスの返済方式は以下のような形になっています。

 

お借入残高 ご返済額 ご返済回数
30万円以下 お借入後残高 × 3.61% (1,000円未満切り上げ) ~36回
30万円超過
~100万円以下
お借入後残高 × 2.53% (1,000円未満切り上げ) ~60回
100万円超過 お借入後残高 × 1.99% (1,000円未満切り上げ) ~80回

 

借入残高5万円の場合は50000×3.61%=1805円を切り上げて2000円

借入残高50万円の場合は500000×2.53%=12650円を切り上げて13000円

借入残高150万円の場合は1500000×1.99%=29850円を切り上げて30000円

というように、借入残高が減るにつれて毎月の返済額が少なくなっていく方式になっています。

 

まとめ:ここだけ読めば大丈夫

細かく分けていくと大変複雑な方式に見えるカードローンの返済方式ですが、基本的には「残高スライド元利定額返済方式」を抑えておけば大丈夫です。

ほとんどのカードローンが残高スライド元利定額返済方式を採用しており、その内容も突き詰めれば毎月の返済金額が多ければ支払いは厳しくなるが支払期間は短くなり支払う総額は少なくなる。逆に毎月の返済金額が少なければ支払いは楽になるが支払期間は長くなり支払う総額は多くなる。そういった毎月の支払額を調整できるのが残高スライド元利定額返済方式だと言えます。

いろいろ難しく書いてありますが、基本はいたってシンプルです。

借入総額を少なくするためにも、繰り上げ返済を利用するなどしてできるだけ短い返済期間できるような借入をすることが重要だと言えるでしょう。